皆さま こんにちは。
自由が丘・大岡山のプライベートジム Life Body F でございます。
今回は私、トレーナー岸本の少し個人的なお話をさせてください。
昨年(2025年)の年始に、
私はひとつの目標を掲げました。
「フルマラソンを完走する」
42.195kmという未知の距離に向けて、
約1年間かけて身体づくりを行い、準備を進めてきました。
そして先日、
に出走し、無事完走することができました。
トレーナーという立場ではありますが、
長距離ランニングという運動を自分自身の身体で経験してみると、理論として理解していたことと、実際に身体が感じることには多くの違いがありました。
今回のブログでは
なぜマラソンに挑戦したのか どのように走り始めたのか ハーフマラソンまでに感じた身体の変化を前編としてお話しさせていただきます。
■ なぜマラソンに挑戦しようと思ったのか
きっかけは、とてもシンプルでした。
近年のマラソンブームもあり、
ランニングを趣味にされているお客様のセッションを担当させていただく機会が増えてきました。
トレーナーとして
・怪我をしにくい身体づくり
・効率的なフォーム
・機能的な動作の作り方
といった知識やトレーニング方法は理解しております。
しかし、これまでの人生でフルマラソンを走った経験がありません。
理論として説明することはできても、
実際に42kmという距離を走る身体の感覚を経験したことがない。
そのことに、ずっとどこか引っ掛かりを感じていました。
実際に長距離を走る方がどんな苦労をしているのか。
どんな身体の変化が起きるのか。
それを一度、自分自身の身体で体験してみたいと思ったのです。
ただ正直に言うと、
私はもともと走ることが好きではありません。
学生時代は冬になると体育の授業で
学校の裏山をマラソンで4km走らされていましたが
毎回息が苦しく、へとへとになり
走ることは完全に苦手意識のある運動でした。
大人になってからも、
急ぐときに小走りをする程度で、
積極的にランニングをすることはほとんどありません。
だからこそ、ひとつ疑問がありました。
なぜ人は走ることに魅了されるのか。
マラソンを楽しんでいる人は本当に多くいます。
走ることは苦しい運動のはずなのに、
多くの人が時間をかけて練習し、レースに挑戦しています。
その魅力はどこにあるのか。
本当に走ることは楽しいのか。
その疑問を、自分自身で確かめてみたいと思ったことも
今回の挑戦の理由のひとつでした。
■ 最初は10kmの大会から
いきなりフルマラソンに挑戦するのは現実的ではないため、
まずは10kmの大会に出てみることにしました。
このレースの目的は
・現在の走力の確認
・マラソン大会の雰囲気を体験すること
この2つでした。
とはいえ、
元々走ることが苦手な私はなかなか練習に身が入らず、
トレッドミルで5km走る程度の準備しかできていませんでした。
それでも実際に走ってみると、
10kmという距離は思っていたより余裕があり、
身体的にはそれほどきつさを感じることなく走り切ることができました。
むしろ印象的だったのは、
大会の空気感です。
スタート前の独特の緊張感。
周囲に集まる多くのランナー。
スタートの号砲とともに一斉に動き出す集団。
普段のランニングとはまったく違う環境で、
「レース」というものを初めて体験した感覚がありました。
またトレーナーとして興味深かったのは、
周囲のランナーの動きの違いでした。
同じペースで走っていても
・上下動が大きい人
・股関節が使えている人
・膝の向きが安定している人
・腕振りが小さい人
フォームは人によって大きく異なります。
ランニングという単純な動作の中にも、
身体機能の違いがそのまま現れていることを感じました。
この10kmのレースは大きな負荷ではありませんでしたが、
「もう少し距離を伸ばしてみたい」と思うきっかけには十分でした。
そこで次に挑戦したのが、
ハーフマラソンでした。
■ ハーフマラソンで感じたフォームの重要性
次に挑戦したのがハーフマラソンです。
10kmと比べて距離が倍になると、
身体への影響は明らかに変わってきます。
ランニングは同じ動作を何万回も繰り返す運動です。
そのため、
わずかなフォームの崩れでも距離が伸びるほど負担が蓄積します。
距離が伸びるにつれて感じたのは
・股関節の伸展が弱くなり推進力が落ちる
・膝関節の内旋が多いせいで膝周囲の負担が増える
・胸郭の動きが小さくなり呼吸が浅くなる
・体幹の安定が崩れる
といった変化でした。
逆に
・股関節がしっかり伸展している
・膝の向きが安定している
・胸郭や背骨が柔軟に動く
・呼吸と体幹が連動している
こうした状態が保たれていると、
同じペースでも体感的な疲労が大きく変わります。
普段のセッションで重視している
股関節・背骨・体幹の連動
という考え方が、
長距離走の中でもそのまま現れることを実感しました。
■ 立ちはだかるフルマラソン最大の壁「30kmの壁」
ハーフマラソンを走ったあと、
フルマラソンに挑戦するイメージが少し見えてきました。
同時に、多くのランナーが言う
「30kmの壁」
という言葉の意味も気になってきました。
一般的には
足が急に動かなくなる エネルギー切れになる 強い疲労感が出る
と言われています。
これは単純なスタミナ不足ではなく、
いくつかの要素が重なって起きる現象です。
例えば
①筋持久力の限界
長時間のランニングでは
股関節伸展筋群(臀筋群やハムストリング)が疲労すると
推進力が落ち始めます。
するとフォームが崩れ、
膝やふくらはぎの負担が増えます。
②エネルギー枯渇
マラソンでは主に
・筋グリコーゲン
・血糖
をエネルギーとして使います。
補給が不足すると
いわゆるガス欠状態が起こります。
③神経筋疲労
長時間の運動では
筋肉だけでなく神経系の疲労も蓄積します。
その結果
・接地が不安定になる
・フォームが崩れる
・ペース維持が難しくなる
こうした変化が起きてきます。
つまり「30kmの壁」とは
スタミナだけではなく
身体機能・補給・フォームの問題が重なった結果
とも言えます。
この壁をどう乗り越えるか。
それがフルマラソンに挑戦する上での
大きなテーマになりました。
■ 前編まとめ
今回の前編では
なぜマラソンに挑戦しようと思ったのか 10kmからハーフマラソンまでの過程 長距離走における身体機能の重要性
についてお話ししました。
後編では
フルマラソンに向けたトレーニング
実際に使用したシューズやツール
レース当日の身体の感覚
1年間の挑戦から学んだこと
についてまとめてみたいと思います。
長文をお読みいただきありがとうございました。
後編へ続きます。








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