ウサインボルト選手を御存じですか？
陸上競技100ｍの世界記録保持者です。
つまり世界一100ｍを走るのが早い人です。
実はこの人つま先だけで走っているんです。
右端：ボルト選手
上の写真でボルト選手を見ると
つま先で走っていることがよく分かります。
ということは、
「100ｍを世界一速く走る」＝「つま先で走る」
その隣の選手を見ても、同じように走っており
いわゆる短距離選手の走り方です。
では「なぜ、つま先で走るのか？」
その理由はズバリ「摩擦を少なくするため」です。
「摩擦を少なくする」とはどういうことなのか。
蹴る力と反対方向に推進力（進む力）が起きます。
進みたい方向と推進力の方向に差があると摩擦が生まれます。
上の図のようにつま先で蹴ることで
推進力と進みたい方向が限りなく近くなるので
摩擦が少なくなり、速く進むことが出来ます。
ということは、つま先で走ることで
地面に足を着く時間が限りなく少なくなります。
その分不安定になるため
強い体幹が必要になってきます。
短距離選手は下の写真のように
がっしりしていて、筋肉隆々としている選手が多いです。
筋肉隆々という事は体幹部もしっかりしています。
上の写真は短距離用のくつです。
なんと！つま先にしかピンが付いていないんです！
これはつま先で走る短距離選手だからこそ
扱えるものなのです。
皆さんがこのくつを履いて、つま先で走る
ことは簡単にはできないですよね？
つま先がほんの一瞬しか地面に着かないんです！
これが出来ることがすごいですよね！
練習やトレーニングを積み重ね
強い体幹を持って、つま先で走ることで
人の身体はこんなにも早く走ることが出来るようになります！
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