今回も研修で行ったトレーニングの見学について書いていきます。
今回のお客様は元々首のヘルニア、腰痛、右膝の半月板損傷がある方ですが
自覚が少なく、来店当初は「運動不足」という事でご来店されました。
毎回自転車で来られる方で、自転車の話をしながら背骨、足踏み、前屈を見て
前回の状態が悪かったらしく、トレーナーが「だいぶ戻ってきましたね」と言ったのに対し、
お客様は「なんとなく?」という反応であまり気づいていないようでした。
その後両腕を上げるバンザイの動きも見ていました。
足踏みと前屈を見て骨盤の硬さが気になり、ベッドに移動し、骨盤回りと関連する脚
のストレッチから始めました。前屈は前より良くなっていたとはいえまだ硬さがあり、
最初お客様が「いたいー」と叫んでいたのですが、
ストレッチをするうちに痛みがなくなったのか叫ばなくなっていました。
しかし、トレーナーがお客様に「痛くなくなりました?」と聞くと
「あー、え、うん。」と自覚するのに時間がかかっていました。
このお客様の出身が香川なので、「香川の人って適当なんですか?」とふざけて
話しながらも、移動して股関節まわりのストレッチをすると、
もう一度足踏みと前屈をした際にかなり動きが良くなっており、
トレーナーも「いいですね」と言っていました。
その後最初の背骨とバンザイの動きで動きの悪かった背中、肩甲骨を動かすために
ストレッチポールで胸のストレッチ、上半身のトレーニングを3つ行いました。
トレーニング中は
「最初から大きく動かして」
「ここが動くとこっちも動きますから」と
とトレーナーが言うとお客様は声を出しつつ頑張って、
「先週よりいいですね」と褒められて少し嬉しそうでした。
この3つのトレーニングの後にも前屈を見ると少し硬くなっており、トレーナーが
「まあ、そうなりますよ」と言いました。3つのうちの一つが座ったまま腰を固定して
行うものがあるため固まったのだろうという事でした。
なので、この後固まった股関節を動かすためのトレーニングを行いました。
最後にスクワットも行っていましたが、腹圧を高めて、骨盤も安定するように
普段と違う器具を使っており、同じトレーニングでもやり方一つでここまで
アプローチするところが変わってくるのに改めて驚きました。
また、1つのトレーニング中に「肘を後ろに」とトレーナーが言ったのに対して
それが中々お客様に伝わらず「肘を広げる」と言ってやっと伝わったのを見て、
人それぞれ伝わり方が違うので色んな表現で伝えていく必要があると感じました。
今回は終始冗談交じりのコントのような会話で常ににぎやかで楽しそうな雰囲気でした。
最後に前屈を見た時は最初よりかなり良くなっていました。
お客様は自覚が少ない分変化というよりは、普段動かないので50分やり切った
というスッキリ感のある印象でした。
今回は全体のバランスを見つつ、負担のかかりやすいところも気を付けたトレーニング
を行っており、常に話をしながらここまで見て、トレーニングを選択するのは本当に
すごいと思いました。
一人ひとりに合わせたトレーニングをするにはもっと沢山経験や学びを得ていく
必要性があると改めて感じました。